スタンディングみや(でした。)

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秋の夕暮れ

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 好きでここまで続けてきた合気道である。

何故続けてきたかなど考える必要も無かったのだが、最近あまりに目的が違う人間が少なくなく目眩がしている。

 

まずは合気道には試合が無い。

本来の武道には勝ち負けは無く、その先を求めていくものだと思っている。

しかし、合気道に入ってくる人間は大抵違う武道もやっていたりして『誰にも負けない』自信を持っている奴も少なからずいる。

そんな連中はいい。

きちんと合気道の中に収まっていく。

危険な野犬を礼儀正しい危険な野犬に変えていく、そんな力を合気道は持っている。

 

私たちは見れば誰が強いか強くないかは分かる。

本来必要の無い識別かも知れないが、やってきた稽古の質と量が見える。

そんな連中が初めて合気道に出会えた人たちに丁寧に指導していく。

こんなのが合気道の素晴らしいところだと思っている。

 

私が合気道を始めた学生の頃よりも合気道は認知され、メジャーになるにつれてさまざまな人間関係も生まれ、そうするとそれだけを上手に利用しようとする輩が現れる。

 

稽古もしていないのにしがみつく人間がいる。

会社組織の出来の悪いサラリーマンのような人間が現れる。

 

そして、ここも合気道の懐の深さ所以かそれを否定する人間は現れない。

 

出るのはため息ばかりである。

 

稽古が好きで、合気道が好きで道場に向かった若かかったあの頃をいつまでも忘れたくない。

合気道に魅力を感じ、ともに汗を流してくれている皆さんが不可解を感じらようなことがないよう、ひたすら合気道の稽古に励みたい。

39年前に抱いた純粋な気持ちを最後の日まで持ち続けひたすら合気道の稽古に励みたい。

 

秋の夕暮れを迎え、刈り取られた田を目にして、また一巡したなと思った。