夕の淀屋橋
気がつけばあと十日ほどで今年も終わる。
短い一年だったというのが実感である。
何をやって来たのだろうと思い返すとため息が出る。
こんな年末をあと何回迎えるのかと考えると人生ってのは短いと思う。
最後のその日がやって来て後悔をしたくないと思い生きてきたつもりではあるが、誰もが一人で生きているわけじゃない。
不可抗力が人生を変えることはままあることだ。
それを受け入れて生きるのが人生なんだろう。
それは『修行』なのかそれとも『修業』なのか。
不可抗力を師匠と考えるならば『修業』、でもこれに自ら向かって乗り越えていくならば『修行』なんだと思う。
残りの人生を『修行』の日々として送りたい、と思っている。
しかし、まだまだ煩悩だらけの自分を、夕闇迫る淀屋橋を歩きながら思った。