色の音
日の出前、地平線は生駒山系、大阪東部を南北に連なる。
最近色の音を考える。
色ばかりでなく風景、その時の状況で心が聞くことのできる音を考える。
耳で聞かずとも音が聞こえる色である。
子どもの頃、他人の庭に勝手に入って椿の花が音を立てずに落ちたのだが、その時私の心は『ボトリ』という音を聞いたのだ。
他人の庭に入り込んだ罪悪感がそこにはあった。
古い日本家屋と手入れされた庭、そこにある垣根の椿の赤を今も記憶している。
今朝の写真、さしずめ私にはザワザワという音が聞こえていた。
これから一日が始まることへの期待やら動き出す人間のざわめきやらでそんなふうに聞こえる気がした。
すべての色に音が付いてきたら煩くって仕方ない。
上手くは表現出来ないが、状況を擬音語でないもので音を表現したいと思っている。
それが今、色である。
そしてそれが、私の今年の俳句のテーマである。
今年も、俳句の投稿サイトが始まった。
富山のもと『寝たきりオヤジ』にまた尻を叩かれながらの俳句作りである。
今年は『もと寝たきりオヤジ』を追い越そうと密かに心している。