さようなら山形の秋
母の実家より送られてきました。
83歳になったおじさんの気遣いです、『香典返しのお返し』と一筆ありました。
私がまた何かを送れば『白ヤギさん、黒ヤギさんのお手紙』状態となってしまうので美味しくいただくだけで終わらせてもらいます。
盛夏での甘い甘いデラウェア、そして晩夏から秋での弾けんばかりの粒の大きなマスカットたち、そしてこれから山形は寒く深い冬となります。
雪の積もる冬場もブドウ棚を見て回り、雪かきをするんだと、おじさんから聞いたことがあります。
美しく美味しいブドウの出来る陰にはそんな苦労があるのです。
輝く美しさの陰にはどんなものでもそれ相応の努力があるのです。
合気道の強さと美しさは表裏一体です。
それは美しい姿勢からなる基本動作が合気道の技を組み立てているからです。
植芝盛平先生が修練と本能の中から生み出した合気道は美しい強さです。
我々凡人は盛平先生から続く合気道を目にして、身体で感じてひたすら稽古に励むばかりです。
そして冬場のブドウ棚の点検のように日々の生活の中でも合気道を考えなければならないのかも知れません。
すべての人におススメするわけではありませんが、物事を修めるってのはそんなものではないでしょうか。
畳の上以外でも日々努力ですね。
すみません。
今日の稽古、私は休ませていただきます。
金曜日の皆さん、来月お会いしましょう。