街を歩く猫
日々目にするもので何も考えず見過ごしているものってのがたくさんあると思う。
電信柱、これが無い街は実際にたくさんある。
電線が地下に潜っているわけである。
初めて見ると「あれ、」と違和感を覚える、そんな感じの事である。
見ていないようで見ているのである。
逆に見つけて安心するものもある。
猫好きは街中を闊歩する猫を見つけて安堵する。
その安堵感は意識せず目にしている電信柱に対するものと変わりはないと思う。
以前はもっと野良猫や家猫が外にウロウロしていた。
サザエさんのテーマ曲になるくらいである。
今は野良猫も家猫も街中では住みにくい日本になっているのかも知れない。
適当やいい加減の部分がこの世の中にはたくさんあったと思う。
そんな隙間に猫たちは生息していたのであろう。
潔癖にも近い清潔で衛生的な街は猫たちばかりか人間にも住みにくさを感じさせる。
すべては『遊び』許容範囲なのかも知れない。
ストライクゾーンの広さかも知れない。
道路を横切ろうとする猫を見て「おい、車にはねられるなよ、」と声をかけながら猫ばかりか人間も生息しやすい世の中作りをデジタル化する日本の中に取り入れてもらいものだと心から思った。