愛しき猫
世に愛される猫は多い、最近Facebookで見つけた『茶トラ倶楽部』という茶トラ猫を愛する人たちの集まりに猫好きの多さを感じている。
猫は模様で性格が違うようで、我が家の兄妹猫2匹、茶トラ猫とミケ猫ははっきり性格が違った。
いつもうるさく自己主張するミケ猫ブウニャンとは違い、茶トラ猫はおっとりした鷹揚な性格が一般的らしい。
我が家のトラはその典型だったように思う。
私は長年付き合ってきた猫たち同様に、トラとも距離感を持ち、お互いにただ同じ空間にいる住人でいた。
人間と違い、余計なことを言わずいつもそこにいてくれる。
愛知の実家で家の内外自由にうろついていた2匹を八尾で家ネコとして飼い出したから、我々には責任がある。
優しく遊び相手をする、身の回りの世話をする、はすべて家内の役割だった。
だから家内は自分の子どものように思っていたことだろう。
私は同居人である。
実はもうすぐトラの一周忌が来る。
ただの同居人であったはずのトラを最近よく思い出すのが不思議である。
『茶トラ倶楽部』ばかりが原因ではない。
今思えば、気がつけばそこにいる。
そんな存在であった。
余計な事を口にするイヤな人間とは違い、いつも黙ってそこにいてくれた。
友だちにするならこんなヤツがいいなぁ、としみじみ思う最近である。