猫の寝顔で考えたこと
猫は一説によると『寝る子』でネコ、だそうである。
猫は本当によく寝る。
寒い時期、特によく寝る。
東照宮にある左甚五郎の『眠り猫』は寝る猫の雰囲気をうまく出してると思う。
現在、うちのトラがあんな感じで寝てばかりいる。
食べずに寝てばかりいる。
家内が心配している。
生まれて15年、人間の歳に換算すると80過ぎになるらしい。
親父が死んだ歳に近づく。
愛知の実家で親父が可愛いがっていた2匹だ、よく大阪まで来て家猫になってくれたと感謝している。
子どもの頃から叶わなかった家内の夢は叶い、幸せな時間を私たちに分けてくれた。
まだ、先がなくなったと決まったわけではない。
明日になれば元気になってまた家内の後をついて歩き出すかもしれない。
でも、今回の寝方はいつものとは違うかも知れない。
今までずいぶんたくさんの動物と生活を共にしてきた。
何のために犬や猫、動物を飼うのか考えてきた。
答えはわからない。
わかることは、人間のわがままがそこにあるという事である。
だからなおさら最後まで大切にしたい。
と、当たり前のことを一人考えていた。
どんな動物でも、小魚でも、昆虫でも人間の子供でも一緒だなと考えていた。