春のおとずれ
暖かな一日であった。
一日中部屋で片付けごとをしていたので外の陽気など関係ないようだが、陽射しや窓からゆるゆる流れ入る空気になんとなく心は動く。
春はいいな、と思う。
いつもこの時期は自然と前向きになれる。
コロナも落ち着き、稽古再開も早くなるかなとも思う。
そろそろ兄貴の顔を見に行けるかなとも思う。
ついでに何か新しいことを始めようかとも思う。
春はいい。
食べものも美味い。
たけのこ、菜の花、春キャベツ、新玉ねぎ、どれもそのままや茹でただけで美味しい。
なるべくゴテゴテさせない方がいい。
初鰹、アサリも美味い。
一日の活動を終えて、
冷えたビールを喉に流し込みながらこの日のために備えた旬の食材を料理する。
そして熱燗をコップに注ぎ春に舌鼓を打つのである。
幸せを感じるひと時である。
春の訪れである。