スタンディングみや(でした。)

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本日の稽古終了

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いつもの日曜日であった。

夏はその終焉を匂わせ、季節は秋に向かいつつある。

何をせずとも、時間は誰にも平等に黙って動いていく。

今年も田の稲は育ちその穂に秋の恵みを詰め込んでいく。

毎年同じ営みが繰り返される。

 

我々の合気道の稽古も同じ動きを繰り返し行う。

しかし稲の成長の一巡とは違い、終わりはない。

満足を知ることをせずに邁進し続けなければならない。

それが稽古であろう。

 

今日は近所に住む若者が体験によってくれた。

「身体を動かすことがしたかった」と言っていた。

そう思ってすぐ行動に移すことが出来るのが若さであろう。

いろんな話をした。

ご両親は私とほぼ変わらぬ年齢だった。

両親と変わらぬ年齢の私が彼の目からどう映るのか興味があったがあえて聞かなかった。

また来ますと若者らしく挨拶して彼は帰って行った。

 

私と家内は同じ場所で来る人を待ち続け、これからも稽古をしていく。

同じことを繰り返し繰り返し教える。

先達、先輩方がずっと行ってきた通りにだ。

そしてまた私や家内のような人間が現れ同じように続けていくのだろう。

 

こんな実利に結びつくことでもない営みをずっとやってきた人間がいて、私たちもそれをやって、またそれが続くであろうことが不思議である。

きっとこれは人間である、という事が理由なんだろうと思う。

 

そんなことを考えながら天王寺駅から帰途に就いた。