歩き考える
いつもものを考える時は歩いている。
落ち着きがないという訳ではない、性分だと思っている。
知らない街などを歩き、初めて見聞きする脳への刺激も良かったりすると思う。
本屋が好きで、図書館も好きだが一冊を手にとって椅子に座って読むのではなく歩きながら背表紙を眺めるのが好きである。
やはりそんな時は考え事をしている。
一人で考えても所詮一人の頭だけのこと、誰かに相談すればいいのだがそうもいかぬ時もある。
部屋に籠って考え詰めてもなかなかアイデアは浮かばず、考えはまとまらない。
そんな時は歩くに限る。
考え詰めるのではなく、考え散らすって感じである。
散らした考えが何かの拍子に重なったり、くっついたり、変化したりする。
その材料や触媒のような物と歩いている時に出会う。
見聞きだけではない、五感すべてがアンテナになっている。
このブログの文章もそのほかも大抵歩いている間に考えたものである。
忘れぬようにいつもペンと手帳をポケットに入れている。
その手帳は私以外が見ても意味のわからない単語や文節だけだったりする。
私にとって一番大切な携行品である。
今日も歩き考えている。