木刀を振る
題だけ目にした方には、このあと冷ややかなハードボイルド風な文章が続いてくるのではと期待されたかも知れませんが、合気道の稽古のことです。
面白くなく思う方もいらっしゃるでしょうが、しばらくお付き合いください。
合気道の稽古の中で正面打ちや横面打ち、という動きがあります。。
技をする人間に手刀(空手チョップのあの手)で打ち込み、それを捌いて技となします。
その時の手刀ってのは剣とか短刀の振りなのです。
稽古のたびに木刀を振ってたらケガをするから、手刀を使っての稽古をするわけです。
でもこれがなかなか難しいのです。
剣道の経験でもあって、感のいい人間ならばそれらしく手を振ってくるのですが初めから振れる人間は少ないですね。
でも、これも大切な基本です
正確な手刀の振り無くして正しい稽古は出来ません。
私はそれほど木刀を振った記憶は無いのですが、家には何故か10本ほどの木刀があります。
関西を転々とするなか、どこかで振ってたんですね。
学生時代には気が遠くなるほど延々と素振りをさせられました。
その頃はイヤで仕方がなかったのですが身についた基本に先輩方には今になって感謝しています。
今日はこれから稽古です。
木刀を1本持って来ました。
家内の日本で一番軽い木刀です。
木刀など手にしたことも無いであろう子供達に握らせて自分が稽古で何をしているのかを考えてもらいます。
時代が流れ合気道での動きもよく説明をしないと自分が何をやっているのかを理解せずにただ身体を動かすだけの方が出てきたりします。
合気道に限らず、生きることも、ほかの全ても、考えて自分が何をやっているのか理解しなければ無駄な時間を費やすばかりですね。
子供たちには本当の合気道の面白さを知ってもらいたいと思っています。