スタンディングみや(でした。)

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合気道の手の振り

人に教えることは自身の頭の中を整理する事です。

わかっていたつもりでもいてもわからない事があったりするのは合気道だけではないかも知れません。

 

合気道は取り(技をする人)と受け(受け身を取る人) の二人で通常稽古をします。
この受けが取りに攻撃を仕掛け、 取りはそれを投げたり押えたりします。
受けの攻撃にはいろんな種類があり、その中の正面打ち、 横面打ちは太刀、短刀での打ち込みを想定します。
正面打ち、 横面打ちは稽古での安全と利便を考えて手刀を用います。
そしてこの攻撃の処理方法を捌きと言います。
捌きは全身の部位を一度に動かして相手と一緒になります。
合気道の基本の動きである、入身、転換、回転、 一教運動等を使います。
さて、このうちの正面打ちの捌きです。
真剣に取りの面(剣道で言う) を打ち込む受けは必ず剣を振りかぶるでしょう。
その時一足で踏み込み、受けの手と交差になる手で返す。
これが一教(腕押え)となります。
タイミングが遅ければ相手にそのまま打ち込ませて入り身で相手と 一体になり次の行動(技)を仕掛けていきます。
この双方とも取りの手の振り上げは一教運動の手です。
さもすると相手の手と交差させる手は真っ直ぐに出したくなる。
しかしこの時の手は自然な動きで振り上げなければなりません。
肩を支点としてそのまま振り上げるのです。
『気を付け!』 をするときの手は肘は伸び真っ直ぐになっています。
でもこの時は普段意識せずに立った時の少し曲がったままの腕です 。
肘には少しアラウアンスがあるはずです。
力んで伸ばした腕よりも強いこの自然な形の腕を”折れない腕” と学生時代に教えられました。
攻撃はいかなる時にあるか分かりません。
そうすると咄嗟に動かす腕を想定すれば腑に落ちると思います。


自然のままの腕をそのまま振り上げるのはなかなか難しいものです 。
そのためには繰り返し繰り返し行う単調な稽古しかありません。
技の構成を理解して稽古する、ひたすら稽古する。
これしか上達への道はないと思います。

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