寝るまでの時間

『立冬』、布団の恋しい季節がやって来た。

子どもの頃、母が兄と私の布団を並べて敷き、寝るまでの間に本を読み聞かせてくれたり、兄と戯れる時間が楽しかった。

そして少し成長して自分の部屋を持たされた頃は布団に入ってから読む本が楽しみだった。

寒さが本格化すると布団から手を出さずに本が読めないか真剣に考えたりした。

しかしその習慣はだんだん廃れてしまい

この十年ほどだろうか、横になって3分間と起きていたことはない。

寝る時はいつも疲れ切っているようである。

一日を終えて眠りにつくまでの時間はいろんな意味で大切だろうとは思う。

考え事をしながら横になりそのまま考え続けていることもある。

時には寝ていて問題の解決策が見つかることもあるから、悪いことばかりではないと思うのだが、脳は休めていないだろう。

誰もがそんなことをしているのだろうと思うがカラダに良くない事としてこれから改めようと思う。

楽しい事を考えて楽しい夢を見ようと思う。

ということで私の本棚の『美味しいものコーナー』の本を少しだけ枕元に移した。

それを眺めてベッドに倒れ込むだけでも少しはなにかが変わるかもしれない。