スタンディングみや(でした。)

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寒々としたこんな空

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いつもこんな空を見ると思い出すのが宮沢賢治『永訣の朝』と高村光太郎の『智恵子抄、樹下の二人』である。

舞台は同じ東北ではあるが、『樹下の二人』ほこの季節の詩ではない。

私の頭の中では悲しさが共通項となって二つを括っているようである。

高校の国語の教科書で出会ったと思う。

それからいまだにほぼ全文を記憶している。

 

母の故郷山形県も冬の雪深さの分春の訪れは待ち遠しく、輝いた春がやって来る。

東北の人たちは寒さのため口を大きく開けて喋らない。

だからか表情が乏しいように思う。

それが辛抱強さに映るのかも知れない。

寒さが全てを鍛えるに違いない。

 

冬の東北を知らないくせにこんな空を目にすると必ず思い出すのだ。

そして見たこともない東北の春を想像する。

 

でも、今日は知り合いが明日から青森県まで出稼ぎに出かけると聞いたからかも知れない。

二月末には帰阪するという。

経験の無い雪国での暮らしもいいが、どうせならばその雪国の生活が終わりを告げるその瞬間を体感出来る滅多にない機会だからもう少しいたらいいと思うが、それは私の思いである。

 

こんな寒空のもと、考えることは皆それぞれである。