伸びた髪を撫でながら
なんとなく行きそびれていた散髪、このまましばらく伸ばしてみようと思っている。
年齢とともに髪は薄くなり、細くなってきている。
子どもの頃からクセのある髪質だったのがますますクセが目立ってきた。
これだけ伸ばすのは初めてくらいなのだが髪先が耳をくすぐるのにも慣れてきた。
いつまでと決めているわけではないがもう少し伸ばしてみよう。
こう考えると理容・美容業界にもこのコロナの影響は出ているのだろう。
世の中の動きが止まってしまうのであれば影響を受けない業界は皆無だろう。
母のいるグループホーム、兄のいる障害者施設のことを考える。
当然感染防止のため面会はできなくなっているが職員の皆さんのご苦労は想像もつかない。
持ち込まないために最新の注意を払うのはもちろんのこと、万が一の自己防衛のために母たちの毎日の検温ばかりか職員の検温記録も残していると言っていた。
ご迷惑をかけないよう週に一度だけ電話で母と兄の状況をお聞きしている。
毎回違う職員さんなのだが、丁寧に現状を伝えてくれる。
小さな施設なのだが、大企業でやっている名ばかりの『危機管理』や『CSR』以上の温かさを感じさせる。
このことが私達家族に安心を与え、ひいては日本の生産力を落とさない事につながると思う。
医師でも看護師でもない、なんの専門の力を持たない私にでも今出来る事はそんな気配りにも似た日々の小さなこと、それの積み重ねなんだろうと思う。