ついに行った散髪屋
コロナが収まるまで行かないつもりであった散髪に今日行ってきました。
人によったらなんてことはないのでしょうが、私としては生まれて初めてくらい長く伸びた髪の毛でした。
鬱陶しさはピークに来ており、マゲを結う夢は断念しました。
たまたま開いているチェーン店を見つけ、飛び込みました。
待ち合いの長椅子にはガムテープでソーシャルディスタンスの仕切りがされていましたが、客は私一人でした。
カットだけで大丈夫かと問うと、それ以前に今日からシャンプー、顔剃りはしていないとのことで、その旨の掲示もよく見れば目の前に貼ってありました。
聞けば店員さんたちも休めるものなら休みたいと言っていました。
会社の給与補償のもと、閉店しているチェーン店もあるなか今日の店は社長がこの機に稼げと指令を出しているとのことでした。
出来るものならば休みたいと、皆さんがおっしゃってました。
命がけで仕事しているとも言っていました。
この平和な令和の世で『命がけ』などと言う言葉など聞くことはないと思っていましたが、この令和はそんな呑気な世では無いとしみじみ感じて帰りました。
毎晩浴びるほどの酒を飲み二日酔いでフラフラのまま通勤していた、今は死語となった『モーレツサラリーマン』のゼネコン時代に長生き出来そうにないな、と思っていましたがそれは自身だけの世界でした。
戦争でもない、自然災害でもない、先の見えない相手のはっきりしないぼんやりした不安が周りにあるかも知れないのは本当に怖いと思います。
漠然とした不安は普通の日常でもあります。
頭の中の整理をして私は乗り越えて来ましたが、このコロナはそうもいきません。
あっては欲しくありませんが、もっと感染が広がるとか、各人の感染の有無が検査で分からない限りこのモヤモヤは続きそうです。
気軽に散髪屋に行けて、気が向いた時に立ち飲み屋にフラッと寄れるそんな当たり前だった時間が懐かしいです。