コロナの休みに考える
ふと気がつけば驚くほど筋力が落ちている。
もう目の前に迫ってきた六十代、周りから聞いていたように体調の変化はこれまでとは違って顕著のようである。
阿部野道場の子供たちに遅ればせながら筋トレを始めた。
考えれば、真剣に筋トレをやろうと思ったのは初めてかも知れない。
必要以上に筋力を増強する事に意味は無いと言われてからずっとそうしてきたが、今までと全く違う身体を感じてはそうもいかないだろう。
40年前の学生時代、本部道場の遠藤征四郎師範から二時間ボケっとテレビ映画を観る時間がもったいないから腕立て、腹筋をやるといいと言われた。
実際その頃の遠藤先生は筋骨隆々でそのようなトレーニングをされていたようだ。
しかし、その後肩を故障され力を抜いた合気道に変わっていかれる。
すべてには『気付き』が必要なようである。
そこで初めてスイッチが入る。
子供たちのスイッチは何だったのだろう。
今度会ったら聞いてみたい。
私の筋トレはここで言うほど大したことでは無い。
腕立て、腹筋、スクワット、あとは木剣振りくらいである。
徐々に回数を増していく予定である。
自分の身体を支えることの出来るだけの筋力を備えておきたい。
受け身が取れなくなってしまったら合気道はやめようと思う。
帯も袴も洗濯して引き出しにしまおうと思っている。
まあ、まだその日は来ないと思う。
コロナが収まり、皆がコロナと付き合い出来るようになった先の稽古のやり方を考え始めている。
私たちも責任は取れない。
自己責任の中での稽古となるであろう。
少しでも不安無く稽古してもらえるようにしっかり今後の事を考えたいと思っている。