スタンディングみや(でした。)

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営業マンの指南書

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社会人になって初めての会社には、かようなテキストがあった。

 

という事を当時の同僚、彼も転職しているのだが、話をしているうちに「宮島さん、こんなの知ってる?」と教えてもらい我がままを言って送ってもらった。

 

うろ覚えだが、思い出した。

あったあったこんなのが、との記憶ぐらいだから真剣に読んでいなかったということになる。

私が営業に移った1990年にはもうこの世に存在していたという事になる。

 

ゼネコンの営業は難しい。

あるものを売るわけでは無い。

その場に無いものを買ってもらわなければならない。

ゼネコンの営業には定石は無い。

だから、この『テキスト』を作るのは大変だったと思う。

頭がよく、優秀しかも字の上手い先輩がいたという事になる。

 

当時営業の研修なんてあったのだろうか。

一人きり営業に移った私のためだけに研修をしてくれるわけもない。

私は当時の上司からこれを読めと言われて手渡されたのだろう。

 

手書きのこのテキスト、テキストと言うよりも手引書、指南書といった趣きがある。

A4便箋150枚、営業マンの心構え、礼儀作法から情報の取り方など初心者に営業のイロハから説明してくれている。

 

当時は目を通しても眠いばかりだったに違いない。

まだ目次しか見ていないが、

・期待される営業マン像

・勇気を作る法

などもある。

なかなか高次元の指南書のようである。

これからじっくり目を通させてもらうのが楽しみである。

右も左もわからない素人を営業マンに仕立てるにはこんな指南書は不可欠であろう。

 

『猿でもなれる営業マン』くらい細かく、丁寧なテキストが無ければ意の通りの営業マンは育てられないだろう。

ゼネコンの世界ばかりでは無い。

どんな業界でも指南書は必要である。

しかし、往々にしてそれは無い。

作れないからだろう。

120%、200%理解してなければ指南書は作れないだろうから。

そしてそんな組織では必ず、失敗した時の指摘は厳しい。

 

そんなやり方もあるだろうが、それでは均等に人は育てられない。

 

それに気付いた知恵と勇気を持つ人がいたら指南書を作り上げるのかも知れない。

 

辞めた会社ではあるが、行く先々で野武士のような営業マンばかりいると言われたのが今理解出来る。

当時の先輩方はこの営業の指南書であるテキストを読まずとも、作り上げた先輩諸兄の姿を直に見て、そして薫陶を受けていただろうから。

併せて覚悟を持って仕事をしていただろうから。

 

それが叶わぬ今、特に若い世代には手引書、指南書、テキストは不可欠なものだと思う。

 

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