熱い日々
異常な暑さが続く。
年々この異常さは増しているように思う。
この暑さをまともに受け止めての野外での活動や稽古も出来ない今年の新型コロナの夏、クーラーを効かせた部屋で朝から悶々としていなければならないのだろうか。
お盆休みは渋滞する高速を走り家族で帰省して、ジジババと共に時間を過ごして息子の相手をしてあっという間に終わり、クタクタに疲れ果てたまま休み明けに出社するのが常であった。
それはそれで大変ではあったが、楽しみもあった。
そして、何をするにも強弱があったように思うが、新型コロナの加勢するこの熱さは『強』ばかりである。
四季のあった日本の、夏の朝夕は涼しかった。
今耳にする風鈴の音は虚しい。
出来ればクーラー無しで夜は寝たい。
にじり寄る暑さで朝に目を覚ましたくない。
たまたまの事でひと時のことであるならば仕方ないとも思うが、そうではないのだろう。
新型コロナも気になるが、この異常な暑さの方が今は気になる。
暑くともいつも熱いコーヒーで通して来たが限界が近づいているようである。
たまたまやらねばならない事があるから部屋でジッとしているが、そろそろ郷里愛知の山あいの河童の出てきそうな深い淵にドボンと飛び込んで心臓が止まってしまうほど冷たい思いをしてみたいものである。
どうなることやら、先の見えない不安をも忘れさせるこの異常な熱い日々である。