稽古始めます
四年前にこんな昭和レトロ風なチラシで稽古を始めました。
サラリーマンを辞め、商売を始めて生活のリズムはまったく変わりました。
人は老いとともに生き方を変えて行かねばなりません。
未来永劫の生き物はどこにも存在せず、死ぬその瞬間まで自分の意思で生きなければなりません。
私はもともと面倒な事は嫌いです。
合気道を人に教えるなんて事は論外のことでした。
始めたのは家内の言葉でした。
「始めてみない」の言葉でした。
私の考えていない事を家内は考えていたのです。
確たる理由も無く、好きだから、忘れたくないから、合気道を続けて来ました。
家内の言葉でそれだけではよくないと気づきました。
私が教えられた事を伝えていくのは当たり前のことであり、教えていただいてきた先生方への恩返しなんだと気づきました。
始めてから多くの人たちと出会い、合気道を面白く、楽しいと言ってくれます。
始めてよかったと思っています。
始めた以上、簡単に止めることは出来ず、身体の動く限りルーチンを続けなければなりません。
この大変が想像出来たから人を教えたくなかったのかも知れません。
今日よりまた稽古を始めるに当たって気持ちを新たに引き締めています。
還暦を目前にしてあちこち不具合の出て来た身体にムチを打ちながらまた皆さんと楽しく稽古をしていきます。
私の知る全てをこの阿部野道場に置いていきます。
さあ、今日から再開です。