スタンディングみや(でした。)

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肌が覚えている秋

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不思議なものである。

ほんの数度の気温の低さで秋を感じ、夕刻に向かうこの時間、もの悲しささえ感じる。

 

いつも秋の訪れは唐突である。

そして毎回高校時代、豊川沿いの道路を豊橋駅前の精文館書店に向かって自転車で走りながら湿った暑い夏の空気の層から秋のカラカラした乾いた空気に突入した瞬間を思い出す。

肌にまとわりついた濡れた空気が引き離される瞬間を私の皮膚が覚えている。

 

陽の光や風の冷たさなども私の皮膚は覚えている。

感覚のすべてを脳が司っているのだから当然なのだろうが、不思議に感じる感覚である。

皮膚から伝わって脳から記憶が引き出されるのではなく、皮膚そのものが覚えているように思う。

 

皮膚が感じる感覚はその時その時一様ではないはずである。

その時刻も、私の体調も、いろんな要因に基づいた感覚であろうと思うが毎年必ず一度は感じる感覚である。

 

この感覚は私を喜ばせる嬉しい感覚である。

四季のある日本にいるな、と思うことの出来る一瞬である。