ニューコロナの日々
毎週金曜日と日曜日に合気道の稽古のために阿部野まで通っている。
日によって歩く道は違う。
行きと帰りも違ったりする。
考え事をしながら歩くことが多いから道が変わるとひらめきがあったりする。
新型コロナウィルスの感染が始まってから稽古後はほぼ毎回真っ直ぐ帰っている。
以前は稽古と酒がセットだった。
思い返せば学生時代からずっとそうだったかもしれない。
おおかたのそんな時間は有意義で楽しい時間だった。
酒の時間に賛否両論あることはわかる。
金も時間も必要である。
どちらも限りあるものである。
それを自分の判断で酒のために消費する。
ならば酒に恥じることのない飲み方をするべきであろう。
たぶん私は本当に酒が好きなんだと思う。
逃げたい、辛いと思うなかで飲みたいとは思わない。
楽しかったり、美味いものがあったりしたら酒が欲しいと思う。
楽しい会話は酒の味をこの上なく良くし、美味い酒は楽しい会話を引き出した。
しかし、ニューコロナがそんな生活を変えた。
あまり家で飲むことはなかったのだが、最近は家飲みもいいなぁ、と思うようになった。
夜遅くひとりで酒を飲む。
仕事にきりをつけて酒を飲む。
時間も遅いからたくさんは飲まない。
嫌なことは考えない。
楽しいことを考えて深い眠りにつくことが出来る。
ニューコロナの先が見えたきたらまた外で飲み出すのだろうが、家飲みは無くならないと思う。
私の新しいこんな飲み方はニューコロナが変えた私の生活の一つである。