今年の年末
十二月も半ばに入ったが、今年のこの師走はクリスマスや心浮き立つ年の瀬を迎える雰囲気ではないのはどのお宅でも同じだろう。
私には実家を気にしなくともよい初めての年末である。
少しまとまったこの休みには部屋を片付けようと思っている。
九月に引越しをしたが片付けがまだ途中なのである。
片付けてもっと仕事のしやすい部屋にしよう。
本の処分もしよう。
頂き物の旨そうな酒も揃ってきた。
積ん読していた本を引っ張りだして昼から酒でも飲みながら過ごす一日も作ろう。
毎日美味いものを作って家内と美味しい時間を過ごそう。
普段と変わらぬ毎日を送ろう。
台湾の母、黄絢絢さんから最近頻繁に電話が来る。
誰もが知る新型コロナの感染を封じ込めた台湾でもニューコロナエチケットは当たり前の日常となっているそうである。
私の知る台湾の方は今から四十年、五十年前の日本人を彷彿させる人が多い。
真面目で相手のことを考えることの出来る人である。
台湾での成功は初期段階での手の打ち方の良さばかりではなかったと思う。
このニューコロナが忘れ欠けてしまった何かを取り戻すのか、不平ばかりを残してしまうのかは私たち次第なのであろう。
とりあえずこの年末年始は難しい事は考えず、家にこもって毎日を過ごそうと思う。
気が付けば『りくろーおじさん』はサンタクロースになっていた。