少し早いクリスマスカード
仕事を終えて稽古に向かった。
新型コロナウイルスの再燃で人出は少ないかと思いきや、いやなんのなんの通過した阿部野の某百貨店の食品売り場は例年の年末のように人がごった返していた。
流れるクリスマスソングだけが心なしか元気がないような気がしたのは私だけなのかも知れない。
今日が今年最後の日曜日の稽古であった。
新型コロナ禍が始まってから顔を見れない方もいる。
この第三波から休んでいる子供達もいる。
元気なあの顔、この顔にいつになれば会えるようになるのであろうか。
少し寂しい最後の日曜日だった。
しかし、子供達からクリスマスカードをもらい、似顔絵をもらい、元気をもらって帰る事が出来てよかった。
皆、合気道が楽しいと言ってくれる。
合気道が好きだと言ってくれる。
それだけで私も家内も報われる。
『楽しくなければ合気道じゃないよ』とよくおっしゃっていた市橋紀彦先生、今はもう確かめようがないが親子ほど歳の離れていた私達を先生はどうなふうに見ていたのであろか。
20年歳下の子らを見て今の私は父親の感覚になってしまう。
先生にはよく叱られ、よくあちこちに連れて行ってもらった。
出来の悪い子供達だったんだろうなぁ、と思う。
だから可愛がってくれたんだろうなぁ、とも思う。
先生のような合気道をしたいとずっと思い続けてきたが、やはり無理なようである。
いつまでも越えることのできない親父みたいなものかも知れない。
今日もいつまでも変わらない通天閣は寒空のもといつものようにそこにいた。