年賀状の話
年賀状をやめてしまって数年経つ、なのに未だにいただく年賀状には返事を書かせてもらっている。
昨年母が亡くなったから喪中の知らせを出すべきかとも考えたが結局出さなかった。
年に一度だけのことであるから年賀状もいいのかも知れない。
皆さん近況の写真なんかを入れて送ってくれる。
プリントされた宛先にプリントされた写真のみ、これはこれで近況が分かっていいのかも知れない。
私のようにごちゃごちゃ文書を書くよりずっとスッキリしていいかも知れない。
同年代の友人たちが自身の写真入りの年賀状を送ってくれる。
私は白髪混じりの老いた顔を人目に晒すのが恥ずかしい。
合気道のホームページにお前の写真が出てるぞ、とご指摘される方がいるかも知れない。
じつはこれも恥ずかしい。
しかしながら、顔写真が一番近況を伝えてくれるのかも知れない。
『男の顔は履歴書』と言うが、その通りである。
そんな事を考えると尚更恥ずかしい。
そのうちそんな事を超越する年齢となるのであろう。
そんな年齢になったら年賀状を出してみようかとも思う。
その時には以前ここで書いたように、何も書かず真ん中にポツンと私の思いを写真と共に込めたQRコードを載せて出したいものである。
これと関係無いが、某ジャーナリストが言っていた『男の顔は履歴書』の対になるような『女の顔は請求書』というのはこの歳になるといろんな意味で納得できる。