雪の降る日に
北日本では記録的な大雪が降っているそうである。
幸いなことにここ大阪も実家の愛知も雪を見ることはあっても積もることは滅多にない。
雪を思いながらこの目の前のスマホの画面を覗いていると、社会人となって沢山の事を学ばせてもらった熊谷組でお世話になった平井逸夫さんの訃報が飛び込んで来た。
旧年中に亡くなった旨を奥様からの葉書で知ったと熊谷組でこれまた大変世話になった先輩がLINEで知らせてくれた。
未来永劫の命は無い、いずれ私にもその順番が回ってくるのも分かっている。
でも、今回の訃報は私に時間は絶えず流れている事を強く感じさせた。
平井さんが所長をされていた現場で初めて現場事務をしていろんな経験をさせていただいた。
息子のように気をかけて頂いた大先輩である。
営業に移った原因となった喧嘩の相手はこの平井さんだ。
今思えば生意気な部下であった。
こんな私にも晩年平井さんは年末年始の郵便局のアルバイトに行ってることを連絡くれた。
重宝がられて郵便局から電話がきて二年目だと嬉しそうに電話口で話ししてくれた。
ある意味私の親父のような人であった。
京田辺の現場で夕方になると近所のスーパーまでコロッケを買いに行くのが私がの仕事だつた。
5時過ぎから現場の所長室で二人でビールを飲んでいた。
雪の日に現場の単車に乗れず、長靴を履いてコロッケを買いに行ったのが懐かしい。
平井さんが認知症になったと聞いたのがもう二年以上前になる。
突然自宅に現れた平井さんの息子さんが教えてくれた。
この日のブログに詳しい
https://standingmiya.hatenablog.com/entry/2017/10/31/101326
優しく、厳しく、仕事の出来る、酒でちょっぴりだらしなくなるとても人間らしい大先輩だった。
ニュースの積雪の様子を見ながら平井さんともう一度くらい酒を酌み交わしたかったなぁ、と思う。
また昭和が遠のいて行く。
そしてまた歳を重ねていく。