八尾の洋食屋さん
八尾にもある街の洋食屋さん、家内と時々行く。
もう冬の上着は必要ない陽気のなか、自転車で開店時間をめがけて行った。
新型コロナで休業も制約もあり、売り上げは落ちて大変だったに違いない。
でも、今日は様子が違っていた。
人気のある店ではあるが、開店前から行列ができていたのは初めてのことであった。
これが本来の姿なのかと家内と話ししながら並んでいると、前の四人組のおばちゃんの声がよく聞こえてきた。
以前はサービスでコーヒーが出たが、今は出なくなったとか、聞き様によっては店の悪口とも取れるような内容だった。
そして、まぁ、よく喋るおばちゃん達で店に入ってもお構いなしであった。
四人の口に蓋をするわけにはいかないのだが、時期も時期であるから少し控えてもらいたい、出来ることならば内容だけでも変えて欲しかった。
写真のハンバーグと豚のカツレツが今日の日替りだった。
食事するのにマスクを外すのは構わないと思うが、一人のオバチャンは片耳にマスクをぶら下げたままである。
片方の靴を脱ぎ足で転がしている。
私の視界に入っている。
私たちも、四人も同じ日替り定食を食べたのだが、料理が運ばれるとなぜか話題は晩メシの献立に変わっていた。
一人のオバチャンは肉じゃがだそうである。その作り方を説明いる。
もう一人は白菜の浅漬けの講釈を始めた。
今話さなくともいい内容、どうでもいい内容の話しを広くない室内で周りに聞こえるような声で話さないで欲しかった。
なぜ食べる時に食べる事に集中出来ないのか、食べる時に別の食べものの話題で話しが出来るのか私には謎であった。
そして出来れば、巻き込んで欲しくなかった。
この人達は何を召し上がっても一緒なんだろうとも思った。
立ち飲み屋に行っても隣との境にプラスチックのシールドを設置してるが、こんなオバチャン専用の防音機能の付いた箱席があってもいいんじゃないかと真剣に思った。
軽い憤りと諦めとともに食事を済ませたのだが、夕方になっても胃がムカつき、消化不良を起こしているようだった。