スタンディングみや(でした。)

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梅に月

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梅はちらほら咲き始め、日は長くなり間の抜けた月がこちらをジッと見つめている。

 

『月は何でも知っている』というフレーズが子どもの頃怖かった。

石鹸の会社のコマーシャルだったと思うが、月が顔になっていてその顔が怖く、気持ちが悪かった。

あの顔でこちらを見ているのかと思った。

 

でも本当の怖さはもう一つあった。

小学四年までいた豊川の父の勤めていた会社の社宅にはカーテンが無かったように記憶する。

我が家が飛び抜けて貧乏だったというわけではない。

昭和40年代にはまだそんな家庭はたくさんあったと思う。

カーテンが無いまま寝かされていたように思う。

朝は登る陽とともに目覚めた。夜は星を眺めて寝ることが出来た。

今より空はきれいだった。

星はうるさいほど瞬き、月も今より明るかったと思う。

その頃からUFOの存在を確信していた。

寒く星も凍てつくのではないかと思えるある冬の夜に『未確認飛行物体』を見た。

誰に言っても信じてもらえまいと思ってずっと心の中にしまっている。

どう考えてもこの宇宙の中で地球人以外の生命体がいないわけはない。

しかも地球よりもずっと進んだ文明を持った星の住人が観光旅行がてらこの地球にやって来ていても全然おかしくない。

ああ、やっぱりとその時確信したのだ。

 

月でキャンプでもしながら天体望遠鏡で私の寝姿を見ていたんじゃなかろうかと子どもの頃思っていた。

天体望遠鏡を父に買ってくれとねだったが却下された。

 

異星人の子どもの目と鉢合わせになれるんじゃないかと思っていた。

 

異星人の子どもは地球を観察しながら、今までの地球の変化に気付いて冬休みの課題として学校に提出していたかも知れない。

 

この梅を通して、子どもの頃目を合わせていたかも知れない異星人の中年男性(もしかしたら女性)と今日目を合わせていたかも知れない。