稽古再開の行方
さて、コロナ、どこへ行くやら、どうなるやら。
誰にもわからぬコロナの行方である。
大きな荷物を持った小学生とすれ違った。
ああそうか、本来ならば今日が終業式、これから春休みなんだと思い至った。
今日は『登校日』ということで子供たちも親御さんも気持ちは複雑かも知れない。
私たちも複雑な気持ちは同じである。
小さな世界ではあるが、生活スタイルの違う人間が集まっての合気道の稽古である。
何が起きるかは分からない。
一ヶ月の休みを頂いているが、そろそろその先を決めなければならない。
誰もが分からない中で都合の良い方向で考えを作っているように思う。
ヨーロッパでの惨状や各国の都市封鎖はテレビを通じて観ているが、ドラマでも作り物でもない実際なのであろう。
東日本で起こった大津波の惨状をテレビでみていたのに似ている。
阪神淡路と時には歩いて大阪まで帰れば温かい風呂の待つ普通の生活が待っていたのに似ている。
都合の悪いことは他人事として生きて行ける人間の強さがそこにある。
生きるために切り離せない経済活動がある事も十分分かっているつもりである。
子供たちの稽古はしばらく休みを続けるつもりである。
2、3ヶ月、いや半年一年続こうとも彼らの人生に影響はないだろう。
大人は各人の判断に任せて再開しようかとも思っている。
こちらの休みの延長も皆さんの人生を左右する事はなく、あるとすれば万が一の罹患であろう。
しかし、私と家内には責任と大人の世界の約束事がある。
誰も来ることが無くともこの先のために道場に行こうと思う。
なんとなく方向は決めたものの今日の天気のようにスッキリしないものである。