『修道院のレシピ』
『修道院のレシピ』なる本がある。
フランスのある修道院で戦後若い女性が何かの楽しみを見つけられればと、日本の花嫁学校のようなものを開いた。
その料理クラスが使ったテキストが、この『修道院のレシピ』だったそうである。
料理は家庭料理ばかりである。
野菜の料理が多く、我が家の常備野菜と調味料でも作れそうな料理ばかりである。
行方知らずになっていたこの本が部屋の片付けをしているなか出てきたのも何か意味ある再会なのであろう。
コロナの影響で不要不急の外出を呼びかけられる中、創造的なことをするのを妨げられているように感じている人も多いと思う。
人と会うことは大きな創造につながる。
しかしそれがコロナの一番に望むところ、今は我慢するしかないであろう。
テレビで見る欧米からの情報が本物であり、日本も同じ轍を踏まないためにも今は行政の言う指示に従うべきだろう。
私は、仮にこの日本で『都市封鎖』が行われようとも朝から晩までこんな本を眺めていたらいい。
先が見えはしないが、終わりの無い闘いではない。
だったら、仕事からまっすぐ家に帰り家族と食卓を共にして、今までしなかったいろんな話をしたらいい。
それはこの騒動が終結して、再び忙しい日常に戻った時に活きてくるだろう。
忘れていた何かを思い出して、その先の人生の肥やしになるような何かになるであろう。
なったものは仕方がない、ならば前を向いて進むしかない。
一度きりの人生だから、どんな時でも楽しくしっかり歩きたい。