歳をとった話
たまたま親族が亡くなり、たまたま旧知の訃報が届き、今生きる自身の人生を噛みしめる。
人によって寿命は違う。
そして、誰一人としてそれを知ることは無い。
若い頃は自分の死などを身近に考えることは無い。
親や友人が亡くなってもだ。
無限の生など無いのだがそんなふうに無意識のうちに意識している。
誰もが平等に齢を重ねる。
頭が白く薄くなり腰や膝が痛くなって、何かおかしいぞと感じ出す。
以前ならば深く感じることの無かった親族や知人の死を身近に感じる。
そして自身の死を身近に考える。
身体や頭が動かなくなってきてやっと過去為すべき事を為さなかった悔いを感じる。
でもそれでいいのだと思っている。
実体験しなければ分からないことはたくさんある。
失敗しなければ到達出来ないゴールもある。
今がタイミングだと思って動き出すことが肝要なんだと思う。
一人として同じ人間はいない。
皆違ったらいいし、だから人生は面白くもなるんだと思う。
歳をとりつつある自分の今を、楽しみとともに生き始めているように思う最近である。