十六夜の夜
稽古が終わり天王寺駅に向かう。
見損ねた十五夜。
十六夜のお月さまが見送ってくれた。
冷たい空気、静かな夜だった。
さぁ、また明日からがんばろうという気持ちの湧いてくる静かな阿部野の夜だった。
山の中での月見酒、海辺で波の音を耳にしながらの月見酒、独り酒飲むにはいろんな場所がある。
この新型コロナのご時世、誰もいない都会の公園で独り、月を見ながらワンカップってのがいいかも知れない。
そういえば以前『熱燗娘』というネーミングのその場で加温出来るカップ酒があった。
高校の頃、冬の愛知の海釣りにこれを持っていって友人等と回し飲みをした覚えがある。
スーパーでも酒屋でも今では見かけたことがないが、あんなのが一番いいかも知れない。
そして肴はポケットにスルメだろうなぁ。
独り酒を楽しむのにもってこいの季節がやって来た。