スタンディングみや(でした。)

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時の流れを感じること

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兄貴はこの病院にたぶん40年くら通っているんだと思う。

二十年ほど前に今の鉄筋コンクリートの病院に変わる前は確か国立療養所という名称だった。

現在では国立病院機構の医療センターと変わっている。

 

静岡市内ではあるが、市街から離れた山沿いの立地である。

兄貴は延べ10年ほどここに入院していると思う。
子供の頃にはいつも母が付き添いだった。
その時母が「入院患者の食事は別だけど、 近くで買い物もできないし、 院内の売店にも大したものが無いから食べるものが本当にお粗末に なるのよ。」と言ってたのを兄気に付き添ってすぐに思い出した。
あの食べ物にこだわらない母の言葉とは思えず記憶に残っていた。

 

外注の業者が入っているにもかかわらず、 悲しくなるような食堂であった。
今は近くにコンビニもありずいぶん改善されてきた。
そして今回行くと食堂の雰囲気とメニューが変わっていた。
業者が変わったのだろう。
持ち込みも自由なその食堂は洒落たテーブルと椅子になり、 息抜きに来る入院患者の家族や見舞客には息抜きの出来る空間とな っていた。

 

やはり食は大切である。
付き添いのお母さんに元気が無ければ子供に元気が出るはずがない 。
毎回食堂で食事というわけには家計的にいかないかも知れない。
しかし、たまにはこんな場所で息抜きも必要である。

 

長くマラソンのような看護である。
戦後復興の経験のある昭和の時代なら空腹が満たされればいいなんて考えもあるかも知れない。

しかし、 平成を三十余年通り越しての令和の世である。
遅かりし感はあるものの、良かった、 良かったとしたいところである。


とりあえず、私は揚げたての美味しいコロッケに巡り合え、 至福のひと時を過ごすことが出来たのである。