スタンディングみや(でした。)

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夢の続き

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列車は来た。

ホームに入って来たものの、ドアを開けることなくしばらくすると静かに動き出した。

その列車に若者たちと乗っていた代表はそこで初めて私に目を合わせてきた。

「いいんだ、それでいいんだ」と目で言っているのが分かった。

 

その列車を見送りなんとも不思議な気持ちでいるとまた列車が入って来た。

時間を確認するとそれが最終列車であった。

 

代表は「降りる権利を与える」とだけ言っていた。

先ほどの列車に私は乗る権利が無かったのである。

 

田舎のしかも最終列車である。

少ないが客はいた。

普通の列車であった。

乗務員のアナウンスも流れ私は安心した。

 

それでよかったのか、よくなかったかは分からない。

ボックスシートに身を委ねぼんやり外を眺めた。

白銀の山々はずっとそこにあった。

月明かりで煌々と輝いていた。

 

一日の疲れと安堵からか、耐えきれないほどの眠さが襲ってきた。

でも私はどうしてもここで眠ってはいけないような気がして必死に眠さをこらえて起きていた。