マスクの話
新型コロナウイルスはいろんな話題を提供してくれる。
しばらく前にマスク生地の素材で感染リスクが変わるとニュースでやっていた。
それをストレートに受け止めて、であろう二重マスクを電車内でも見かけるようになっていた。
不織布が肌に合わないとは、家内からも聞いていた。
そんな事もあるだろうから布でも、ウレタンでもいいと私は思っている。
だいたいマスクをして喋りまくる人間の方が変わっている。
マスクしただけでなにも喋りたくなくなる私が変わっているのだろうか。
しかし喋らないと呼吸が出来ない回遊魚のような人達にはマスクの有無など関係ないのであろう。
聞こえにくい、喋りにくいから声は自然と大きくなる。
それに、もともと喋りたくて仕方ない人だから声はもとから大きいのかもしれない。
二重のマスクは空気を通しにくくして更に大きな声で喋るのだろう。
それでは本末転倒のような気がする。
それに素人の私が考えても二重のマスクは空気の通過率を極端に小さくして、マスク生地を通れないウイルス入りの息や空気はマスクのまわりの隙間から出入りしてしまうのではないのだろうか。
この冬、外を歩いていても電車に乗っていても咳をする具合の悪そうな人を見かけた事がない。
やばいと思う人は外に出ないだろうし、勘違いされたくないと思う人も外出を控えるだろう。
人が集まる場所ではしばらく喋ることを控えたら済むことだと思う。
マスクには物理的なウイルス飛散、感染予防の効果ばかりか精神的な面から人の移動への抑止効果があるように思う。
このマスク着用はずっと続くだろう。
ニュースでインタビューを受けていた85歳の男性は「人目が気になる」と言っていた。
分からないでもない真面目な世代の男性であるが、この先の暑い湿った夏を迎えて呼吸困難になって救急車で運ばれない事を祈るばかりである。